2022年03月

2022年03月31日

馬酔木


南畑のSさんの庭に咲いていたアセビ。
ピンクがかかっている。

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戸坂潤とその時代

青年劇場の学習会で「戸坂潤とその時代」について話した。自分なりに勉強し続けてきたことのすべて。時間をオーバーしてしまったが。質問はむずかしいことが多く、十分にこたえることができなかった。

そのあと「肉団子」の店で、Nちゃん、Kさん、F1さん、F2くんと飲んだ。劇団も世代交代の時期を迎えておりなにかとたいへんだが、ぼくも身の振り方を考えなければ。

終わって外へ出ると、F1さんがそっと、失礼ですが「謀叛」はムホンと読むのだと思いますと言う。蘆花の「謀叛論」をぼくはボウハンと読んだのだ。ぼくも最初ムホンと思ったのだが、ぼくのパソコンでムホンと入れたら「謀反」と出てきたので、これは蘆花特有の言い方かなと思ってボウハンと読んだのだった。(今、ムホンと入れたら、2番目に謀叛と出てきた。)

この年になってこういう間違いをするのはほんとうに恥ずかしい。でも間違いを他人に指摘するのもなかなか勇気がいる。だから指摘してくれたF1さんにはありがとうと答えた。
それきり忘れたが、……。

やっぱり恥ずかしい。体から火が出るほどで恥ずかしさに熱くなった。と、目が覚めたら汗をかいて寝ていた。夜中の3時だった。夢は意識しない意識に気づかせてくれる。


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2022年03月30日

しかたなかったと言うてはいかんのです

thNHK,で昨年夏に放映されたドラマ。オンデマンドで見た。
戦争末期の1945年、九州大学医学部でアメリカ兵の捕虜に対して人体実験をして、8人を死に至らしめた事件を題材にした。古川健さんの脚本である。

助教授の鳥居が石田教授の指示で行った手術は、人体実験だった。鳥居は教授に疑問を投げかけ抵抗も試みるが結局は阻止することができなかった。戦後米軍による裁判にかけられ、自殺した石田教授とともに首謀者として絞首刑の判決を受ける。

妻は、事件の事実を検証し、減刑の嘆願に走り回る。しかし、鳥居は、あのとき命を懸けて手術をやめさせるべきだった、何もしないことも罪だという思いを深めて、嘆願書を描こうとしない、……。

直接には、戦争責任のありかたを問うている。同時に、人間がいつでも直面する人間の生き方をも問うている。
木下順二さんは、去年観た「夏、南方のローレンス」で戦争責任について書いた。一連の作品で訴えたのは「どうしてもとりかえしのつかない過去を、どうしても取り戻す」という思いである。日本の戦争責任を忘れずに、生きてゆくということである。戦争責任を過去のこととして水に流し「未来志向で」やっていこうということの対極である。


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ベルファスト

mainこの映画でも監督を務めるケネス・ブラナーの自伝的作品。
9才のバディは、母親と兄とともにベルファストに住んで子ども期を謳歌している。大工の父親はロンドンに出稼ぎしていて2週間に一度帰ってくる。アイルランドを愛するおじいちゃんとおばあちゃんもいろいろなことを教えてくれ、地域の人もバディをかわいがってくれる。

バディは剣士ごっこにあけくれ、家族と西部劇の映画を見に行くのも楽しみだ。将来の夢は小学校の同級生キャサリンと結婚することと、サーカーの選手になることである。

1969年8月15日、プロテスタントの過激派が街のカトリック教徒の家を襲う。バディの家はプロテスタントだが、街の人々の生活は一変する、……。

多くの人にとって、子ども時代は、なつかしい思い出の宝庫である。この映画でもアイルランドの子ども期が濃密に描かれる。

アイルランドはイギリスによる領有、宗教による差別と抗争の長い深刻な歴史を抱えている。ウクライナ問題が重なってくる。

昨日、映画館でアカデミー賞脚本賞を受賞したことを知った。


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2022年03月29日

文化財審議会

市の文化財保護審議会に傍聴に行った。
大井郷土資料館が移転される問題が報告されるからだ。
現在の資料館は、図書館と併設された建物にあって、さまざまな企画展が開かれ立派な活動をしているが、取り壊され、移転されることが議会で決まった。移転先は、従来の商工会館や旧役場などであり、収蔵、展示のスペースなど十分でなく、しかも分散され、従来よりも博物館としての機能が劣化することは目に見えている。移転が先にありきで、資料館をどう充実させるかという立場に立ったものとは思えない。

審議会では、さまざまな意見が出された。
移転が決められてから審議会にかかるというのは、順番が違う。
審議会の機能が果たせていない。
何十年も資料館の充実のために積み重ねられてきた市民の努力が潰えてしまう。
収蔵、展示、学習の機能が分散してしまう。
展示がいくつかの学校に移されるが、市民は日常見ることができない。
学校においても教育に役立てるのは難しい。
文化財や博物館は、それ自体として重要だし、まちづくりの一環として考えられるべきだが、そういう視点がない。白岡市、富士見市、東京都などはそういう施策を進めている。
文化財保護総合計画や長期的な充実の視点がない。
などなど。

上福岡公民館、大井中央公民館も廃止の条例が議会で決まっている。(機能は継承するとしているが。)そのときも公民館運営審議会、社会教育委員の会議、教育委員会などを傍聴してきた。
この文化財審議会では、市の方針にただイエスするだけではなく、市民の立場にたち、社会教育の重要性を認識し、専門的な識見を踏まえた意見が聞けて、ぼくも勉強になった。


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テレビで会えない芸人

644c4eef95572b95元ニューズペーパーの松元ヒロさんのドキュメンタリーである。ポレポレ東中野。
ニューズペーパーの時代からも一人になってからも、松元さんは政治の風刺をトークに盛り込んできた。
権力におもねない、権力を笑いのめすことを自分の仕事としてきたからである。映画には出てこないが、あるときマルセ太郎さんに思想のない芸はだめだと言われたことも大きいと、最近の新聞で書いていた。そのためにテレビからはお呼びがかからなくなり、テレビでは会えない芸人になった。

もう20年間も続けている出し物は「憲法くん」である。憲法の前文を全文しゃべる。
最後に、「ぼく(憲法)が生きていられるかどうかは、みなさんにかかっています」と呼びかける。

立川談志さんは、庶民の言いたいことを替わって言うのが芸人、君は芸人だとほめてくれたという。

自分でスタジオを持っていてそこで稽古する様子、家族との日常、旅や公演の姿が記録されている。気合の入る公演の前にいつも行くという渋谷の床屋さんは、永六輔さんが通っていたところだ。永さんは、晩年自分のラジオ番組に呼んでくれたが、永さんは来れず、「憲法を頼む」と伝言があったそうだ。

その床屋さんに飾られている永さんの言葉がいい。
人間が生きているこということは、借りつくること、
人間が生きていくということは借りを返してくということ。

松元さんは鹿児島の出身だ。鹿児島実業高校のころは陸上部にいて高校駅伝では、最終区間で区間賞を取ったこともあるそうだ。
ぼくも10年ほど前、そこに行ったことがある。
高校総合学科の全国大会が鹿児島で開かれ参加した時に、高校に寄り、校長先生と陸上部の顧問の先生(大学の卒業生だった)にお会いした。大学の陸上部に、市田孝くんと宏くんの双子兄弟が入ってきたからだ。松元さんは、二人の先輩にあたるわけだ。


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2022年03月28日

侘助


広辞苑によると、文禄・慶長の役の際、侘助という人が朝鮮から持ち帰ったところから名前がついたという。むごい歴史の刻印がされている。

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2022年03月27日

雪柳

昨日の朝、精米に行こうと30キロの米を車に運んでいたら、ギグッと音がした、ような気がして、……ぎっくり腰をやってしまった。
去年の8月以来で、ずっとならなかったのに。
ちょっと動かせば、体に電気が走るので、つらい。
今日から腹筋のトレーニングを始めようと思っていたのに。

お昼は、浮間のヒビキ一家に行って、食事をした。
ひさしぶりだ。
生後4か月のヨークシャーテリアの2代目・モモが一家の仲間入りをしていて対面。
マリアは、初めてのワクチン接種をしてきたところ。

夜の行事は中止になったので、家で「男はつらいよ」の香川京子バージョンを見た。

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2022年03月26日

椿

午前中は、戸坂潤のレポートの準備。

午後、浦和で埼玉市民劇場の運営委員会。この日は、ニュースの折りや挟み込みの事務作業。

プロ野球が開幕して、夜ヤクルトのゲームを見た。
よく打たれるなあとあきれていたら、終盤7点差をひっくり返して逆転勝ち。浜田、長岡、内山壮ら、高卒2,3年目の若い力が頼もしい。

斜め前のKさんの家の椿。
色とりどり。咲き分けているのだそうだ。

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2022年03月25日

青い鳥

41fe4365e08db228埼玉映画文化協会の定例会。
重松清さんの小説を、2008年に映画化したもの。
いじめがテーマ。

東が丘中学校の2年1組には、野口君という、いじめられ自殺未遂をして転向していった生徒がいた。マスコミでも騒がれたので、生徒たちは全員、5枚以上の反省文を書き、すべての教師が読んで何度も書き直しをした。「思いやりの心を忘れずに」をスローガンに掲げ、新しい学校づくりに向けて出発したところである。そのクラスの担任が休職してしまったので、村内という臨時教師がやってくる。村内先生はどもる。どもるけれど本気で話すから、本気で聴いてほしいと訴える。

村内先生は、片づけてしまった野口君の机をもう一度クラスに並べる。いやがらせだ、罰だ、あんなに反省したのに、と生徒も父母も抗議する。
村内先生は、野口君の傷は一生残る、野口君はこのクラスにいたかったんだ、そういう野口君の思いをわすれてはならない、と諄々と語りかける、……。

*     *     *     *

帰りに南畑のSさんの家に行った。
野菜を取りに来るようにと言われていたからだ。
野菜もだが、あちこちに出ているノビルを採ったのがうれしい。

菜の花、大根、ルッコラなどの花。

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2022年03月24日

キブシ


キブシが咲いた。

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泣くな研修医


P3230214劇団銅鑼の新作芝居。東京芸術座のシアターウエスト。
初めて医療の現場に出た新米の研修医が、先輩の医師、ベテランの看護師に教えてもらいながら、なによりも患者たちとの触れ合いを通じて医師として成長していく物語である。
初めての盲腸の手術、初めての挿管、初めての看取り。迷惑をかけることのほうが多いが、慣れてしまった先輩たちにとっても、懸命に患者に寄り添おうとする研修医の使命感や情熱は、初心を思い出させ、刺激になることもある。人間の死という厳粛な事実に日々向き合う医療の仕事の重み、恢復する患者たちと喜びを共にする働き甲斐も伝わってくる。

*     *     *     *

P3220211終わってから、ニシヤン、サクさん、サトシくんらと、ライオンに行き、みやらびに行き、と、何年ぶりかのはしご。


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2022年03月23日

平安ガールフレンド

51-kJ671WRL._SX338_BO1,204,203,200_著者の酒井順子さんが取り上げるのは、清少納言(『枕草子』)、紫式部(『源氏物語』、「紫式部日記」)、藤原道綱母(『蜻蛉日記』)、菅原孝標女(『更級日記』『浜松中納言物語』)、和泉式部(『和泉式部日記』)の5人。著者は、現代の視点からこの5人の人柄を奔放に描いて、実に面白い。

清少納言は、才女だが、ミーハー、キャピキャピで、私を見て見てタイプ。モテ自慢もするが、愛すべき人物。紫式部はそれを見て、「知ったかぶりの自慢しい! ああいう女はきっとロクな死に方をしないんだから」と悪口を言う。どちらも自己承認要求が強く、プライドが高い。そのあらわし方が違う。でも著者は、素直な清少納言なら、喫茶店でおしゃべりしたいと肩を持つ。
どの女性も恋し恋される人生だが、男に疎遠にされて不満をかこつ藤原道綱母に対し、美女で恋多き女和泉式部は絢爛たる人生だ。

池澤夏樹個人編集の日本文学全集の現代語訳を読んでみよう。


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2022年03月22日

ネコヤナギ


今日は雨が降っていて久しぶりに寒い。
ネコヤナギを時系列で撮った。

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枇杷の家 平成家族物語

stage_110166東松山市の「舞台芸術によるまちづくりプロジェクト」の音楽劇である。
このプロジェクトは、2017年の東松山戯曲賞の制定から始まった。作品を公募して選ばれた戯曲を、まず朗読劇で公演し、ついで演劇にし、第3弾として作品化されたのが、この音楽劇だ。市がこういう文化活動支援をしているのはいいと思った。

戯曲賞の選考委員会は、岩松了ほか錚々たるメンバーで、瀬戸山美咲さんが選考から演出までずっと参加している。
ゼミ卒業生の佐藤シズコさんが、朗読劇に続いて今回も「月子」の役で出演しているので、観に行った。
東松山が舞台で、そろそろ老年にさしかかる二人の独身女性と一人の未亡人、三人が住むシェアハウスの物語。3人の掛け合いも面白く、ちょっと哀愁もあって、たのしく観させてもらった。

いろいろな縁で、青年劇場俳優のFさん家族、Tさん、鶴ヶ島の社会教育で知り合ったSさん、俳優座の演出家のOさん、演劇集団「大河」のSさんなどたくさんの友人たちと会うことができた。


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2022年03月21日

稲嶺進さん

前日から兆候があったのだが、昨日は朝から声が出なくなった。もしかして、と思ったが、のどは痛くないし、熱もまったくないのでコロナではないだろう。ただの声わずらい。

P3190181午後、池袋のワーカーズコープで、日本社会連帯機構が主催する元名護市長の稲嶺進さんと連帯機構代表の永戸祐三さんの対談があり、参加した。沖縄返還50周年の節目で計画されている一連の企画の第一弾であり、社会連帯のジュンコさんから案内されてのものだ。

稲嶺さんは、辺野古基地建設反対の立場で2期市長を務めたが、4年前の選挙で負け、今回も別の候補を立てて戦ったが負けた。
辺野古基地は、建設工事は進んでいるが、軟弱地盤のために膨大な経費が掛かり、いつ完成するかわからない。
基地を本土のどこかに引き取ってもらう(移転する)という意見もあるが、そもそも軍備の増強自体に問題がある。

対中国を意識してか、辺野古だけでなく、西南諸島の軍備増強が進められている。与那国、石垣島、宮古島、種子島などにミサイル基地をつくる計画が具体化しつつある。武力の衝突ということになれば、まっさきに攻撃されるのは沖縄だろう。

北方四島にしても、ロシアから見れば、返還すると「敵基地攻撃能力」を持つ米軍や自衛隊の基地が建設されることが目に見えているから返還しないだろう。
沖縄の日本やアメリカとの関係は、ロシアに対するウクライナと似ている。あるいは、日本とアメリカの関係は、ウクライナとロシアの関係と相似形だ。

稲嶺さんは、冒頭で、琉球処分の話から始め、ウチナーグチは沖縄語だと述べた。
もともと独立国であったことからすれば、富沢さんがチャットで意見を出していたが、沖縄は返還50周年でなく、「日本の支配150年」ということになる。
もっと広範な自治権を持っていい。日本はもっと多様性を持つ国になればいい。

ぼくは1990年代から20年間、ゼミで学生と名護市に通い続け、稲嶺さんにお世話になった。
ぼくも出ない声で、稲嶺さんが社会教育課長や教育長を務め、公民館や図書館、博物館を通して学習活動によって住民自治の力を高め、アグーや泡盛などをつくりだして自立的な経済や産業をつくりだそうとしてきたことを述べた。
稲嶺さんは、地域への誇りが大事だと言っていた。

終わってから、稲嶺さんを囲んで懇親会。
旧交を温め、楽しかった。
最後に、ぼくは灰谷健次郎さんの「太陽の子」を歌い、稲嶺さんに「二見情話」を歌ってもらった。「二見」はシュワブ基地のとなりである。

のどはすっかり良くなった。


池袋北口公園のハクモクレン。

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2022年03月20日

シンビジウム


シンビジウムが咲いた。
でも今年は夏の管理が悪かったのか、1輪しか咲かない。
花に申し訳ない。

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熊谷ラグビー場

P3180154Oさんが誘ってくれて熊谷ラグビー場へ行った。
ラグビー、リーグワンの埼玉ワイルドナイツとブラックラムズ東京のゲームである。
雨も上がっていい天気。
ここは、これもOさんに誘ってもらったこけら落としのとき(?)以来で、2回目。今回はバックスタンドからの観戦。

大学の卒業生たちも大勢出た。
埼玉からは、長谷川君と小山君。
東京からは、アマト君、南くん、湯川君。
みんなトップレベルで頑張っている。

長谷川君は、28才になった。彼が大学に入るとき、能登半島の高校へ訪ねたのはちょうど10年前の今頃だった。

試合は、埼玉が29−12で勝った。

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2022年03月19日

ヒヤシンス


たくさん出てきた。花穂も増えた。

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炎の人 ゲネプロ

蕨市民会館で文化座「炎の人」のゲネプロを見た。
初演は、2年前、新宿全労済会館で見た。コロナの第一波のときで、ぼくが見た回で公演は打ち切りになった。

劇中で、ゴッホが「実体、実在を描きたいんだ」と言い、ゴーギャン(劇ではゴーガン)が「ぼくはイメージを描く」と言い、ロートレックは「実在なんてないんだ。描くのは夢さ」という場面があり、ゴッホは、裸になって、「実在だよ」と叫ぶ。

戸坂潤と格闘しているので、その場面が面白かった。
これはゴッホというより、作家の三好十郎さんの思想なのだろう。

ゲネプロなので、演出の鵜山仁さんが来ており、へーっ、鵜山さんの演出ってこういうのか、と思ったことだった。

終わってから、ゴッホ役の藤原章寛さんにあいさつした。

P3170135_01市民会館に公民館が隣接しており、ここは成人式の発祥の地である。
記念碑の銅像が立っており、写真を撮った。雨の夕暮れなのでボケてしまった。


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2022年03月18日

桜草


本数は増えたが、それぞれはごく小さい。
可憐だ。

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京都学派の哲学


41JXT4LOGAL._SX298_BO1,204,203,200_吉田傑俊著。西田幾多郎、田辺元、三木清、戸坂潤、…とつづく繚乱たる学者群のうち、西田、三木、戸坂の3人に焦点を当てて書かれている。
西田は「個人」を、三木は「市民」を、戸坂は「大衆」の形成をめざしたとされる。

明治までの「国家」の一元的支配にたいして、西田は「個人」を対置しようとした。主客同一の「純粋経験」を存在と認識の土台とするが、個人の内面の完成にとどまり、観念的な国家像は、戦争に向かう流れに掉さすことはできなかった。それどころか、西洋哲学と日本的な哲学を統合しようとして、禅の研究などもとりいれたために「近代の超克」を主張し、日本主義、国粋主義に傾く軍部などファシズム勢力に利用されるところとなった。

三木、戸坂は、西田哲学を唯物論の立場から批判し、戸坂は「科学的精神」に立って社会を見、ファシズムに抗する実践の理論的根拠を模索した。

「京都学派」と命名したのは戸坂であり、戸坂をもって学派が終わる。


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2022年03月17日

花について2

(承前)花があるということの3番目は、サービス精神ではないかと思っている。
人を喜ばせたい、楽しませたい、驚かせたい、という気持ちである。
プロ野球日本ハムの新庄新監督を見ていてそう思う。監督になっても奇抜な服装をしたり、高級3輪車に乗ってあらわれたり、背番号1をつけたり、選手に試合の監督をさせたりと、今度は何をしてくれるかとわくわくさせてくれる。

作家なら井上ひさしさんだろう。言葉遊びで面白がらせたり、状況の設定や展開でも意想外のことを思いつく。芝居でも、終わったと思っていると、芝居は続いてどんでん返しがあったりする。多分どうやって笑わせるか、驚かせるか、日夜呻吟していたのだと思う。

最後だが、これは結果かもしれないが、オーラがある。
オーラというのは、それが何かというのはむずかしい。その人を見るほうの側のその人に対する思い込みというか、作り上げられたイメージがないと成立しない。でも本人の側にも、自分はこういう人だというイメージ、このようにふるまわなければならないという自負心のようなものがあるのではないか。舞台や競技場、カメラの前だけではなくあらゆる場所で、そのようにふるまう習性、意識するしないにかかわらず役柄を演じるというようなものがあるのではないか。大学1年の時、渋谷駅の通路でそのころ国鉄スワローズだった金田投手を見た。あこがれの選手だった。大勢の人を引き連れて、歩きながら天井に向かってジャンプして手を伸ばしていた。オーラがあった。


白いスイセン。
咲き始めて3か月になる。
驚くばかり。

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2022年03月16日

歌う

歌うのは下手だが好きだ。

ぼくは仲人というものを13組しているが、30代と40代前半までだ。それからあとはそういう制度がなくなってしまった。4,5組目だったと思うが、C君とAちゃんとの結婚式の、福島だった、仲人あいさつで長淵剛の「乾杯」を歌った。

仙台での全国中小企業家同友会の講演のとき、中島みゆきの「誕生」を歌った。だれでも一度は言われたはず、生まれてくれてありがとう、と。

大学の卒業式の学長告示で、松任谷由実の「卒業写真」を、8小節くらいだが歌った。その歌が恩師への歌だったと知ったから。東京フォーラムで5000人くらいの聴衆がいた。

最終講義で、灰谷健次郎さんの「太陽の子」の後半を歌った。

いずれもアカペラ。
いずれのときも、いい話でしたと言われたが、いい歌でしたとは言われなかった。

コロナのせいで、2年間も歌っていない。


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侘助


侘助が咲いた。
今年は、鳥が突っつかないせいか、花びらがきれい。

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ウクライナ問題をどう見るか

昨日、5チャンネルの大越アナウンサーの緊張した現地取材を見ていると、涙がでる。ロシア国営テレビのマリーナ・オフシャニコワさんの勇気ある行動に感動した。
ロシアによる侵攻は許されないし、これ以上人の命が失われないよう即時停戦、終結を願う。
ぼくもできることはしていきたいし、そういう声明にも賛同する。
https://dbu-opposition-to-russias-invasion.jimdosite.com/


Nさんが、大串敦「ウクライナ侵攻」(『世界』4月号)と「米国に弄ばれるロシアとウクライナ」の2つの文章のコピーを送ってくれた。後者は、Zさんという人のレポートで、国際ボランティアや語学留学で世界中を歩いてきた人だそうだ。

2つの文章とも、特にZさんのものは、今回の戦争やその背景について、知らなかった衝撃的なこと、気になりながら見過ごしてきたこと、を教えてくれた。

日本の報道では、プーチンが「非ナチ化」と言っていたのが消えて、「中立化」とされるようになったのはなぜか。「非ナチ化」は、Entnazifizierung というドイツ語でナチスの影響を排除するという意味だそうだ。

そして、ネオナチという勢力はウクライナに存在しているということ。
「スボボダ」は極端な民族主義者の集まりで、親露派のヤヌコビッチ大統領追放のあとの暫定内閣では閣僚のほとんどを占めた。国家社会主義党で、「ウクライナに栄光あれ、敵には死を、モスクワの連中を刺し殺せ、ロシア人を削減せよ、共産主義者を死刑に」がスローガン。(2つの「共和国」の国家承認をプーチンに迫ったのは、野党のロシア共産党だった。)
もっと極右の「アゾフ連隊」は、国家親衛隊に所属、連隊旗はハーゲンクロイツ、拠点はマリウポリ。

これらをアメリカは利用し支援してきた、という。
政治、軍事、経済面で、これまでウクライナを支援し、介入してきた。
アメリカの駐ウクライナ大使がウクライナの閣僚になったこともある。
バイデン副大統領時代、息子をウクライナの大手ガス会社の取締役に据え、その会社の不正を告発しようとした検事総長を罷免させた。

もう一つの問題は、日本のメディアの在り方。
今の報道はプーチン批判一色だが、陰で動いてきたアメリカへの批判はない。
湾岸戦争のときも、アメリカは今のロシアと同じようなことをしてきたが、サダム・フセイン(これもアメリカが育てた)=悪者、一辺倒だった。
今、似たような非道をアメリカの支援を受けたイスラエルがパレスチナの人々にしていることについてはまともに取り上げない。
ロシアの報道統制は論外だが、日本の報道のあり方も考えていく必要がある。そして情報の真偽をしっかり見据える努力も。


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2022年03月15日

戸坂潤とスキー


昨日は終日、戸坂潤を読んでいた。
戸坂の文章はわかりにくい。論理的であろうとするためか、饒舌のためか、古在由重さんのいうようにまどろっこしいところがある。
まあ、最近衰えの甚だしい頭の体操にはいいか。
以下は周辺のことどもである。

スキーの話が複数の人によって語られている。
最初は、唯物論研究会の内山賢次の誘いで、1942年冬、森宏一とともに上越岩原スキー場に行っている。古在は、病みつきになった戸坂が部屋でスキーを履いてフォームを取っているのをたびたび見たと言っている。しかし、戸坂のスキーはなかなか上達せず、口さがない者は、「あひるが羽をバタバタさせて、かけているようだ」と言ったらしい。

43年2月には、森夫妻、古在と4人で菅平に行った。帰りは「須坂下り」をし、戸坂と森夫妻はさらに志賀高原に行ったらしい。
「須坂下り」は、菅平から須坂の、仙仁温泉、岩の湯あたりまで2里ほど滑って下るのである。ぼくも高校1年の時、滑った。今は舗装道路もできて雪がなく不可能だが、そのころは雪が多かったのか、除雪しなかったからか、滑ることが可能だったのである。

前に、戦後の哲学者・芝田進午さんが、自分の子どもの名前に戸坂の子どもの名をつけた、と書いた。芝田さんの文章も発見した。芝田さんは自分の息子に「潤」という名前を付けたということがわかった。

1944年7月、戸坂は自分の子どもたちを長野県小県郡長久保新町に疎開させる。地図で見ると、254号線を望月から、立科町の笠取峠を越えた長和町のあたりだろうか。
9月に、巣鴨の東京刑務所に下獄、翌45年5月、空襲が激しくなって長野刑務所に移送になった。長野は自分で選んだらしいが、自分の子どもたちがいる近くにと思ったのだろうか。

庭の水仙が咲いた。

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2022年03月14日

現代生涯学習セミナー


午後の部は、望月町の吉川徹さんの実践の歩みを検討するというので、参加した。ズーム会議。
向井健さん(松本大学)が「吉川さんの社会教育実践と地域づくりから学ぶ」と題して報告し、吉川さんは「私の半生と反省」について語り、細山俊男さんが、コメントした。いずれも力の入った、いい話だった。

思えば、28年前、この現代生涯学習セミナーで(阿智村で開かれた)、吉川さんと伊藤盛久さんの報告を聞いて、望月を訪ねたのが、望月との、そして吉川さんとのお付き合いの始まりだった。

吉川さんの社会教育主事としての仕事、町長としての仕事もすごいが、今の「多津衛民芸館は公民館の新しいモデル」という細山さんのコメントに共感する。

最後に、吉川さんから、太田さんからも一言と水を向けられたので、吉川さんの「文化」についての造詣と教養の力について感想を述べた。


庭の梅の花が満開。

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2022年03月13日

ヒヤシンス


一昨日、昨日と、今年初めて畑を耕した。
おかげでよく寝むれた。

畑のへりに植えたヒヤシンスが咲き始めた。
長野から持ってきたもので、1963年3月にもらった一輪からのものである。

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2022年03月12日

蘆花公園

地図で見ると、近くに蘆花公園がある。
名前だけは知っていたが、これまで来ることができなかった。
少し早く着いたので、廻ってみた。

時間がなく、記念館のなかは見ることができなかったが、蘆花の住んだ藁ぶきの母屋などは見ることができた。

50年近く前に読んだ中野好夫『蘆花徳富健次郎』(筑摩書房 全3巻)以来、ぼくは蘆花贔屓である。
兄の徳富蘇峰が『国民の友』を創刊するが次第に政府寄りになり、日露戦争にも賛成していくのに対し、蘆花はキリスト教徒として反戦の立場を貫く。1911年に大逆事件が起こったときは、幸徳秋水を擁護し、蘇峰や時の首相桂太郎に死刑をやめるように手紙を書いた。

その年、旧制一高の弁論部から講演を頼まれる。頼んだ学生は戦後文部大臣になった森戸辰男、社会党委員長になった河上丈太郎などであり、部員や聴衆には、菊池寛、河合栄治郎、久米正雄、らがいた。原稿なしで臨んだ講演は、かれらに大きな感銘を与えたという。しかし、不敬罪にあたるとされ、一高校長だった新渡戸稲造が処分されている。のち『謀叛論』になる。

幸徳秋水にちなんだ「秋水書院」も残されている。

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世田谷

ある劇作家が保健室のことを知りたい、ついては養護教諭の先生に話を聞きたい、だれか紹介して、というので人づてに紹介してもらった。その手前もあり、ぼくも勉強したいと思い、いっしょに世田谷の中学校を訪ねた。

中学校の保健室は、不登校気味の生徒たちが教室に行けずに、保健室にいる「保健室登校」の場になっていると思っていたが、今は「一時間ルール」のようなものがあって、長居はできないようになっていると知った。でも「別室登校」のような仕組みがつくられており、その面倒もみているということだった。

保健室は、教科の先生ではないから、学校ではほっとできる異空間であり、勉強目線でない見方で生徒の違う面を見ることのでき、心の悩みを抱えた生徒たちも来る大事な場所であることはかわっていないようだった。
話してくれた先生も素敵な人だった。

それと、世田谷区は、「子供保険証」が発行されているほか、児童館のほか子育て支援センターがつくられている、学校の保健室予算も他に比べると潤沢、など子育てや教育がしやすい地域として有名で、移住してくる若い家族、学校に編入してくる子どもも多いのだという。
3時間以上、じっくり話を聞いた。

*     *     *     *

学校の近くにNさんが住んでいるはずだと思い、事前に電話しておいて、駅近くの長寿庵という蕎麦屋さんで久しぶりに一杯。
彼女は大学1年のときの、いわば幼馴染で、はるか時間を隔てた今、老いの課題について話しているのは何とも不思議な気がする。

P3110082ブログで書いた加藤登紀子さんの岩波ホールのトークのことが、今日の新聞に出ていたと教えてくれた。(家へ帰って読んだ。)






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また、「百万本のバラ」のモデルになったジョージアの画家、ニコ・ピロスマニの絵ハガキを持ってきてくれた。映画にもなっているそうだ。彼女自身絵を描いており、ぼくが退職の時にもらった絵は家に飾ってある。


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2022年03月11日

モスバーガー

P3090067モスバーガーが日本に出店して50年になるそうだ。
一号店は東上線成増駅の西口にある。1回くらいしか行ったことがないが。
成増(なります)駅のホームの表示の駅名は、今「なりもす」になっているそうだ。(地下鉄で行ったので通らなかった)。


1732121_01「モス」は、モスグリーンから来ていると思っていたが、
M=Mounntain
O=Ocean
S=Sun
から来ていて、自然への愛情を意味するということだそうだ。


マクドナルドがロシアでの営業を始めたのは、東西冷戦の終わりを象徴したそうだが、今度やめたそうだ。ハンバーガーが戦争終結の力になってほしい。



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裸の町 マンサク

t-hdk新宿・青年劇場の「スタジオ結」で。
1935年、昭和10年、昭和恐慌を経て日本が戦争に突き進んでいくころの、商売に失敗して借金苦にあえぐ夫婦の物語。人が良くて、人に騙され、窮地に陥っても人を信じたい男と、そういう男に愛想をつかしながら、支える妻。
時代を越えてリアルな人間像が浮かび上がる。

演出家の意気込みが伝わり、演技の完成度が高いと思った。
中堅を担うようになった俳優たちの精進の跡が見える。
緊迫した場面が続くが、自然な笑いが観客席から上がる。

夫婦の喧嘩、ののしり罵倒する(主に、妻からの)場面が多いのだが、妻役の人の実生活で夫を務める人が、稽古とはいえ、毎日家でののしられるのにはまいったといっていた。

*     *     *     *

近くの公園にマンサクの花が咲いていた。

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2022年03月10日


梅の花の開花が進む。

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澤の花、など


昨日、民研中等教育委員会の4人が来訪。
家で研究会を開いた。
対面は久ぶり。
ぼくとOさんの歩みを中心に、インタビューされたのだが、自分が何ほどのことも成しえなかったという後悔や虚しさ、寂しさが先立つ。青年期教育研究運動史を自分の責任として書かなければならないという思いと、俎板の鯉になって若い人に任せればよいという思いとが交錯する。
3時間ほど議論した。

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P3090053そのあとは、これも久しぶりに宴会。
イサキと真ソイの刺身など。お酒は、佐久の酒、野沢の伴野酒造の澤の花と、望月・大沢酒造の明鏡止水。佐久の酒が終わったので、羽陽男山。これは山形県のお酒。

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2022年03月09日

山茱萸


昨日は上福岡のTさんを訪ね、公民館問題などについて懇談。

さんしゅゆが咲いた。

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2022年03月08日

砂嵐

武蔵野のこのあたり、春の訪れを告げるのが砂嵐だ。
畑の砂を噴き上げて飛ぶので、皮膚にあたって痛いほど。
目に入るともっと痛い。
昨日の朝、三芳の病院に行ったとき。

『平場の月』では「赤い嵐」と呼んでいた。

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平家物語 犬王の巻

読了後、池澤夏樹さんの解説を読んでわかったのだが、著者の古川日出男さんは、池澤夏樹個人編集『日本文学全集』の『平家物語』の現代語訳を担当した人だった。

9784309025445犬王は、猿楽の能の一座、近江の比叡座に生まれる。座長である父親が怨霊と取引したために、人間とは思えないほど体の形状が醜く生まれた。しかし、能の才能は図抜けており、兄たちはもとより、大和猿楽座の結崎座の観阿弥や世阿弥をもしのぐ役者になっていく。

もう一人の主人公、友魚は、壇ノ浦で海人のイオ一族に生まれるが、海中に沈んでいた平家の宝剣を引き上げ、鞘を抜いた時にその光にあてられて失明する。京に出て、琵琶法師になり、犬王を主人公にした新しい平家物語を創作し、随一のかたりべになっていく。

能の世界同様、平家の怨霊や亡霊が現れ、犬王の芸を高めていく。

極端に短い文章、体言止め、文章や挿話の繰り返し、など、ラップのようでもあり、口承文学の文体である。言葉も「到頭(とうとう)」を動詞のように使ったり、「分娩」は「ひりだし」と読ませ、まことに独特である。


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2022年03月07日

リューキンカ


昨日、久しぶりに畑で農作業をした。
イチゴやヒヤシンスを覆い隠すようになった草を取った。
リューキンカが庭のあちこちで咲いている。強い花だ。

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2022年03月06日


うちの梅は、ピンクがかかっているが、開花が遅い。
今年は、とくに遅かった。
春の訪れが遅くなってなんだか損をしたような気持ちになる。
最初の一輪。

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Twin Alps


プーチンには驚かされることばかりだが、そして怒り心頭だが、今朝は、ネオナチをやっつけると言っているのに驚いた。プーチンに鏡を送ってやりたい。

P3040029ウクライナの人々のことを考えるとお酒を飲むのも申し訳ない気持ちがする。そこで、昨日はグラスを黄色と青にしてみた。

Twin Alps は、中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷の地ウィスキー。

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猪俣謙二さんを偲ぶ会

猪俣さんは、英米文学科の教授だった。去年、病気で亡くなった。
昨日、ズームで偲ぶ会があった。学生、卒業生、学科や学部の同僚(教育学科が多かった)、家族や親族の方などが参加された。

生前、ぼくは個人的に特別に親しくしていたというわけではなかったが、会議や学部の懇親会などで隣の学科の友人として付き合ったので参加させてもらった。
専門の言語学研究への思い、オランダ研究のこと、学生の教育のことなど知らなかったことをたくさん教えてもらった。学生の教育には、情熱を傾けた。卒論の指導などでは、時間を惜しんで学生の分まで弁当を買って食べながら指導した。卒業生の言葉では、修士論文を書き上げた日に、「今日は何といういい日だ」と一緒に喜んでくれたと言う。
正義感に富み、組合活動も熱心にした。
お酒も好きで、恵比寿で3軒もはしごをしたという友人もいた。
会うと、あの人懐っこい目で話しかけてきた。話に興じるとわっはっは、と哄笑した。

最後に会ったのは、3年くらい前か、教育学科のFさん、Mさんが退職するときだった。(ぼくは退職後だった。)お祝いをしようと言ったら、Fさんが隣の学科の猪俣さんとAさんを誘ったのだった。東武練馬の「膳」だった。6人だったが、昨日は猪俣さんを除く全員が出ていた。


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2022年03月05日

佐久の花

IMG_1019午後は、埼玉市民劇場「炎の人」上演の運営サークル会。
さいたま市の岸町公民館で。
プリマベーラという班のひとから、私たちはキジマさんといっしょの班なんです、と自己紹介された。
プリマベーラは、キジマさんの美容院の名前でもあり、もしかしたらとは思っていた。





夜は、民研中等教育の研究委員会。

*     *     *     *

P3010078終わってから食事。
酒保清水さんの第3弾。
佐久・臼田の佐久の花酒造のお酒。
去年、松本に行ったときの居酒屋で、大信州とともに店の看板酒になっていた。

お猪口は唐津。



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2,3日前、サトシ君にもらったなまこのハラワタをきれいにして、お酒と塩で漬け込んだ。
このコノワタは、ウニ、カラスミとともに三大珍味と言われる。
東武練馬の居酒屋・棟梁さんでは、たいていいつも出してくれるが、最近は行くことができずにいる。

蕪の浅漬け。

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ウクライナ


ウクライナのことを考えるにつけ、日本が中国大陸に侵攻した満州事変(1931年)、アメリカが起こしたヴェトナム戦争(1965年)、イラク戦争(2003年)を忘れてはいけないと思う。

だからウクライナ以前からバイデンが言っていた民主主義対専制主義の戦い、という図式には、いかにもアメリカ中心でその分類も名づけもそれでいいのかなあと思ってきた。

でもウクライナ問題が起きてみると、その図式のように進んでいると思わないこともない。
国連のロシアの侵攻を非難する決議に、賛成したのは141か国、反対は5か国、棄権が35か国だった。反対の5か国は、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリア。初めの4つの国はわかるが、エリトリアってどういう国? 地図を見ると(最近地図を見ることが多い)、中部アフリカの紅海に面した小さな国で、ウィキペディアによると、「独裁共産主義国家」とある。5か国は、専制的な軍事独裁国家と言ってよいだろう。

棄権した国には、アジア(中近東を含む)、アフリカの国が多い。中国やロシアと経済的軍事的関係が深い国も多いと思われるが、アメリカに反感を持つ国も多いようだ。
アメリカが世界の警察であることをやめるという意味なら、トランプのアメリカファーストは、その点だけはいいと思う。

ウクライナには毎日やきもきしている。早く停戦が来ますように。


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2022年03月04日

ジョージアの映画「金の糸」 加藤登紀子さん

ジョージア(その前は、グルジア)について知っていたことと言えば、あのスターリンの出身地であること、日本の大相撲の黒海や栃ノ心の母国であること、ウクライナに先立って(2008年)プーチンのロシアと戦争があったこと、くらいである。

1017979_01作家のエレネは年老いても文章を書き続けている。娘夫婦とひ孫の女の子と、自分が生まれた家で住んでいる。78才の誕生日の今日も誰も覚えていてくれない。娘婿の母親、ミランダが、認知症が始まり、同居することになる。ソ連時代の高官だった。
建築家だった元夫、アルチルから電話がかかり、電話を通じての交流が始まる。
会話の中で、ミランダはエレネの著作を発禁にした官僚だったことがわかる、……。

90才を越える女性監督のラナ・ゴゴべリゼが自らエレネを演じる。
「日本人が数世紀も前に壊れた器を金で継ぎ合わせるように、金の糸で過去を継ぎ合わせるならば、過去は、そのもっとも痛ましいものでさえ、財産になることでしょう」と言っている。映画の主題である。

*     *     *     *

岩波ホールはこの日混んでいた。ホールが閉じることを惜しんでか、ウクライナ問題の影響だろうかと思っていたが、違った。着席してから知ったのだが、加藤登紀子さんのアフタートークがあったからだった。(それが目当てで来た人なのか、映画では、後ろの席の女性は始めから終わりまでいびきをかいて寝ており、隣の女性は2度くらいスマホを見ていた。)
ミニ講演のようだった。

IMG_1017加藤さんの歌う「100万本のバラ」は、ラトビアのライモンズ・パウラスという人の作曲だが、もともとは子守歌で、ラトビアの歴史の困難をにじませたものだった。それがジョージアのニコ・ピロスマンという画家の物語になってヒットするようになった。

映画のなかに、ジョージアの「後進性と周縁性」に人々がとらわれているというセリフがある。ジョージアは、旧石器時代の遺跡がたくさんある地域だ。「後進性と周縁性」は最近200年のあいだにつくられたものだ。中村哲さんは、アフガンの地域に数千年の間変わらぬ生活があり、100%の人々を食べさせたことの偉大さを言っていた。サステナビリティということを考えると加藤さん。

ウクライナにも言及した。加藤さんのお父さんは、キエフが好きで、京都に「ロシア料理 キエフ」という店を開いた。キエフの料理人を招いたら、キエフなのにロシア料理か、と言ったそうだ。
ウクライナにもいろいろ(言い分が)あり、ロシアにもいろいろあるだろうが、武力で侵攻するのは許せない。これを契機に日本で武力を増強しようという声が大きくなるのが怖い。日本には憲法9条があるのだから。


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2022年03月03日

水尾


P2260070これも佐久の酒保清水さん。
飯山市の田中酒造店のもの。
東野圭吾さんはスキーが好きらしく、スキー小説を数編書いているが、そのひとつ『疾風ロンド』は野沢温泉を舞台にしており、その中に出てくる。





P3010077昨日、いただいたヤマメとニジマスを、この日は揚げてもらった。
こうすると頭から丸かじりできる。

杏子は、更埴市森のあんずの里で買った干したものを戻した。
ぐい飲みは、名護のミンタマアの作品。

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ウクライナ

ウクライナ問題が起こってから、あらためてウクライナについて何も知らなかったということを思い知らされる。

256474不明を恥じるが、まずチェルノブイリがウクライナにあったということを知らなかった。原発事故がソ連邦時代の1986年のことであり、ウクライナが独立したのが92年だったとしても。『チェルノブイリの祈り』も本棚にあるのに。








350_Ehon_192絵本の『てぶくろ』もウクライナの絵本だということを、昨日知った。子どもたちが一番好きだった本のひとつで、あなたもよく読んでやっていたわよ、と言われた。(覚えていない。)







しかし、これはぼくの不明によるだけで、プーチンの、ウクライナはロシアの一部だという主張が正しいというのではない。ウィキペディアを見ると、中世にはキエフ公国という国で、東スラブの中心だった。その後は大国の支配がつづき、ロシア革命のときはさまざまな戦争ののち、ウクライナ社会主義共和国になり、ソ連邦の一国になる。(プーチンは「民族自決」というレーニンの「愚かな」誤りだとしている。)

現在は多民族国家だが、ウクライナ語を話すウクライナ人が8割を占めるという。

このウィキペディアは、2月24日のロシア侵攻にまで書いている。


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地元

2日間、地元の公民館や資料館問題で、市長と教育長への「質問及び要望書」を書き、事務局メンバーの意見を聞いて、印刷。昨日、市役所に届け、封書で議員に発送した。会員のみなさんへはこれから。

市役所に行ったとき会ったある職員の人が、先生、このあいだ『月刊社会教育』に書いていましたね、と言う。このあいだと言っても数か月前だが、読んでくれている人もいるのはうれしいことである。疲れも忘れる。

*     *     *

今、今日引っ越しのTさん宅へちらし寿司などの陣中見舞いを持って行ってきた。
地元仲間になって3,4年、引っ越しの日に初めて自宅へ行った。てんやわんやだった。

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2022年03月02日

無濾過生酒 豊穣祈願祭


P2280074佐久の酒保清水で求めた。佐久穂の黒沢酒造の期間限定販売。
ぼくは「信濃鶴」以来、「無濾過生原酒」がおいしいと思っている。勢いがあって、しかも濃厚なコクがあるからだ。
それにしても佐久13蔵は競うようにうまい酒を造っている。これはわずかな酸味がある。

ぐい飲みは琉球ガラス、キムチは今日ビバホームの韓国の食品店で買った。今までで一番といいたいくらいおいしい。


P2280076朝、サトシ君から、能登から海鼠(なまこ)が届いたと電話。好きだけど料理がなあ、と言うと、午後、すぐ食べられるようにして届けてくれた。コノワタはこれから作る。




P2280075夕方、前の家の人が、釣りに行ってきたとヤマメとニジマスをくれた。新鮮で、酒に合う。


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あきない世傳金と銀


9784758441476兵庫の寒村から大阪の呉服屋に奉公に出た幸が、やがて店の女将になり、商才を発揮して店を盛り上げていく物語。

同じ作者(高田郁)の前シリーズ「みをつくし料理帖」は、ぼくも読んで面白かった。
主人公をめぐる人間模様もだが、新しい素材を工夫して料理の世界を広げていく、その展開が読みたい気持ちを掻き立ててくれた。

でもこの本では、商売の内容は着物だ。そのこと自体が、ぼくには興味をそそらない。
糸づくりの話、織物のこと、染色のこと、などがもっと出てくれば面白くなるのだろうけれど、そういう話が少ないので、商売の仕方だけが前面に出てきて、ユニクロや島村の成功物語のようだからだ。

今度12巻が発売されて、連れ合いはすぐ読んでしまった。ぼくはまだ5巻である。寝本にしているが、2,3ページも読めばすぐ眠くなるからちょうどいい。


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