2021年05月

2021年05月28日

菊の露

菊の露宮古島の泡盛である。やわらかくて甘い気がする。

ゼミの学生たちと沖縄の名護に行き始めたのは1990年代の後半だが、那覇にあったエル・パピリオンによく行った。作曲家の海勢頭豊さんがやっていたライブハウスである。エル・パリオンは、ほんとうはパリオンなのだが、看板屋さんが間違えてしまい、そのまま店の名前になった。海勢頭さんがギターで伴奏し、新里奈津子さんやチカコさんが歌い、のちには娘のアイちゃんがヴァイオリン伴奏で加わった。
繁華街の松山町にあり、3度ほど店も変わった。灰谷健次郎さんと知り合ったのもその店でである。
海勢頭さんは、「月桃の花」「喜瀬武原」などの曲のほか、オペラも作曲した。(東京公演を見に行ったことがある。)映画を製作し(「GAMA 月桃の花」など)、沖縄に関する本もたくさん書いている。
エル・パピリオンは、今はなく、お会いすることも間遠になったが、5,6年前、全国中小企業家同友会の「共育」研究全国集会が那覇であり、講演で呼ばれて行ったとき、海勢頭さんがミニコンサートを開いていて久しぶりにお会いした。
エル・パピリオンで出していた島酒が「菊の露」だった。

池袋の沖縄料理店「みやらび」にいくようになったのはここ10年ほどだが、「みやらび」の島酒も「菊の露」だった。(でも去年くらいから、どういうわけか知らないが銘柄が変わった。)

今度調べてみてわかったのだが、海勢頭さんは2007年、沖縄舞踊の冠船流家元、川田禮子さんの「川田禮子の世界」の音楽を担当している(前進座劇場)。今、電話でヨウコさんに訊いてみたら、「みやらび」オーナーの功子さんの長姉だということだった。そのころは海勢頭さんも「みやらび」にきたことがあるそうだ。
「エル・パピリオン」と「みやらび」、「菊の露」がとりもつ?不思議なつながりだった。


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百合の季節


となりの畑のAさんの花畑でユリが咲きはじめた。
最後のを除いてスカシユリの種類だろうか。

百合畑1
















百合畑2
















百合畑3
















百合畑4

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2021年05月27日

珊瑚礁


泡盛甕1泡盛甕2







泡盛甕3いつでもどこでも飲めるようにと、わが家には3つ泡盛の甕が置いてある。
珊瑚礁、久米仙、瑞泉である。

かつて沖縄には家毎に甕があったという。島酒研究会をつくって泡盛の復活をめざした島袋正敏さんは、その風習を復活させようと運動し、10年ほど前の話だが、名護でたしか1500軒ほどになったということだった。

ぼくもそれに倣って島袋さんに頼んで山川酒造の珊瑚礁の10年物一斗を甕ごとあつらえてもらった。島袋さんは種酒にと自分の15年物の古酒も入れてくれた。
泡盛を甕で熟成させると、新酒の角が取れてまろやかにおいしくなる。それはウィスキーを樽で熟成させるのと同じである。甕は通気性もあるので蒸発してもいくが。

沖縄はもう2年間行っていない。コロナが収束して、島袋さんたちと「大国林道」や「たけのこ」で飲める日を待ちわびている。


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京鹿の子

ここ2,3日の畑仕事は、絹さや(種にするところを残して)、スナップエンドウ、そら豆など豆類の片付け、伸びてきたキュウリ、ゴーヤ、つる隠元などの棚づくり、など。玉葱ももうじき終わる。

庭の京鹿の子だが、うどん粉病が出て、何回か消毒したが、うどん粉は蕾にも及び、まったく咲かなかった。初めてのことだ.
でも、去年秋に畑に株分けしたのが咲いた。小さな株だが見られてよかった。

京鹿の子1
















京鹿の子2

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2021年05月26日

アジサイ青


青のアジサイ。まだ淡いが、日に日に色が濃くなっていく。

アジサイ青21.1

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キネマの神様

キネマの神様埼玉市民劇場の人たちと、青年劇場「キネマの神様」のゲネプロ(通し稽古)を見に行った。
初演は、3年前だが、キャストも演出も変化し、全体に洗練され、感動も伝わりやすくなっていた。








府中の森1府中の森2








府中の森芸術劇場は、初めて行った。

途中の銀杏並木は、絵画館前の銀杏とはずいぶん剪定の仕方が違っていて、面白かった。






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ハンセン病を生きて −君たちに伝えたいこと

ハンセン病を生きて伊波敏男さんの著書である。
「ハンセン病回復者」であることを自ら明らかにする生き方を選んだ伊波さんが、若い人たちに向けて語りかける。
伊波さんは、年間で何十回もの講演をしているが、その多くが中学校や高校、大学など学校でのものである。でも中には、長野市のT小学校の交流学習など小学生に向けてのものもある。

伊波さんは子どもたちにやさしく語りかけているが、珠玉の言葉が散りばめられている。ハンセン病に罹患し、死と直面した悩み、隔離され差別され排除されて味わった塗炭の苦しみ、そういう体験をした分だけ、人にやさしくおおらかになることができるのかもしれない。

痛みは当事者にしかわからないとよく言われる。でも伊波さんは、「心の想像力を働かせることによって、私たちは他人の痛みに近づくことはできます」と言う。

病気について間違った理解や意識、感情を持っている「大人たちがいたとしても一概には責められないのです。なぜなら……日本の政策が原因だからです」。

「「ねたみ」「やっかみ」「ひがみ」などの貧しい社会のゆがんだ感情も、……「理性」によって乗りこえることができます」。

先日、上田に住む元中学教員で地域史研究者の桂木さんに電話で話を聞いた。桂木さんも現役時代に伊波さんに学校に来て生徒に話をしてもらったが、伊波さんは自分の体験を淡々と語るだけで激しく訴えるということはなかったという。明るくておおらかで、お酒を飲んでも楽しい人ですよ、と言っていた。


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2021年05月25日

ウメモドキ

梅擬き。
花はとても小さく、2ミリくらい。
梅の花に似ているからだというが、この写真で実感することができた。
秋になると赤い実になる。
でも「もどき」なんて本人はいやだろうな。

「もどき」の名がつく「がんもどき」は、精進料理で雁(がん)の味に似せてつくったとか、鶏肉をまるめてつくった「丸(がん)」に似せてつくったとか、諸説あるそうだ。
川越の喜多院の近くに「飛竜頭」という看板を掛けた店がある。
がんもどきの別名の飛竜頭は、「ひりゅうず」とか「ひろうす」とか読むらしいが、ポルトガル語のフィロースという料理から来ているらしい。
ぼくは川越の高階の店舗で売っている生協のがんもどきが、銀杏の実が多くていちばん好きだ。

ウメモドキ2

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2021年05月24日

アケビの実


生け垣にしているアケビに、実がなった。3か所になっている。

アケビの実21

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卒業生の活躍


今朝の新聞のスポーツ欄では卒業生の活躍が報道されている。
ラグビーのパナソニック・ワイルド・ナイツでは、相手の反撃を止めた「若者」の一人として小山大輝さんが取り上げられており、バスケットの琉球ゴールデン・キングでは、岸本選手が紹介されている。
また、別の面では、関東学生陸上選手権の女子3000メートル優勝者に、これは現役だが、吉村玲美さんの名前が見える。

卒業生1

















卒業生2

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ラグビートップリーグ決勝戦

トップリーグ01トップリーグ03







O先生が、パナソニックのAさん(大学ラグビー部の前監督)がチケットをとってくれたので行きませんかと誘ってくれた。決勝戦だし、人数制限の中のプレミアムチケットなのでありがたく秩父宮へ出かけた。

トップリーグ04トップリーグ02







この試合、パナソニックの何年振りかの優勝が懸かっているということもあるが、2人の選手の最終試合になる。
一人は、パナの福岡堅樹選手。日本代表で選手としての絶頂期にいるが、お医者さんになるために順天堂大学に入学したので選手生活を辞める。
もう一人は、相手、サントリーのボーデン・バレット選手。ニュージーランド代表で世界の最高のプレイヤーと言われるが1年契約なので日本での最後の試合になる。
そういう意味で、歴史的な試合である。

トップリーグ07トップリーグ08







試合は、前半パナが好調な出足からリードし、後半はサントリーが追い上げるという好試合で、3点差でパナが勝利した。
大学卒業生の小山大輝さんや長谷川陵太さんも出場した。
早さ、強さ、うまさ、世界レベルの技術とチームワークを堪能した。

トップリーグ11トップリーグ09







写真は、前半の福岡選手のトライ。追いかけて阻もうとしているのはバレット選手。福岡選手の最後のトライである。立ち会えたのは幸運である。
絵画館前の銀杏並木を歩いて帰った。

トップリーグ10夜、O先生から電話がかかってきた。録画の39分07秒のところにぼくらが写っているという。見たらほんとうにいた。よく探したものだ。

よく晴れた日で、めくりあげていたシャツの袖の、肘から下の腕が火傷のように真っ赤に焼けていた。


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2021年05月23日

シモツケ


蝶々畑では、モンシロチョウが異常発生。
多分、周囲の畑で菜の花を大量に栽培していたからだろう。
「三芳の菜種油」として特産品にしたいということだ。
ふだん食べないジャガイモの葉っぱまで穴が開いている。


庭でシモツケが咲いた。

シモツケ21.1
















シモツケ21.2


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みえないランドセル

演劇集団RingBingのお芝居。
脚本の山谷典子さんは、自分自身が当面している課題を、社会で問題となっていることと結びつけて戯曲化することが好きだ、というか上手い。
「ああ、母さん、あなたに申しましょう」では、出産という事件を描いたが、今度は子育ての悩みや虐待という問題をとりあげた。
アフタートークで話していたが、山谷さんの子どもさんは3才になったが、いっしょにお風呂に入ると高価なリンスを面白がって使って空にしてしまい、かッとしてこの野郎!とぶったたきたくなる(こういう表現ではなかったが)。ああ、虐待の気持ちってこんなかしら(そういう表現でもなかったが)と思うことがある。

そして山谷さんは人物造型が巧みだ。人間が好きで、好奇心や想像力に富んでいるからだろう。虐待されているものの心理的空間を見事に舞台化している。これには藤井ごうさんの演出のせいもあるだろう。

アフタートークのノンフィクションライターの杉山春さんの話も面白かった。
『ネグレクト』の取材で、虐待をする親がひどいと思っていたが、親もまた被害者だと思うようになり、「逆転」した。連鎖という問題もあるが、バブル以降の「失われた30年」のなかで、経済格差や貧困が拡大し、若者たちを中心に居場所を持てず、疎外され排除されている、孤立し淋しい、と感じる人たちが増えたことが背景にあるという。

芝居では、主人公は、パンの家に集う温かい人たちのおかげで、子どもへの愛を学んでいく。
子どもへの無償の絶対的な愛情は、幸運にも本能的に恵まれている人もいるのだろうが、多くの人は愛をアート(技術、芸術)として学習して獲得していかなくてはならないのだと思う。

赤ちゃんの笑い声って、すべてにまさって人を幸せにする。最後の笑い声は涙が出た。

客演の青年劇場の中山万紀さんが力演しているのもうれしかった。
そうそう、俳優たち、あかちゃんの抱っこがぎこちなく、怖かった。

駒場アゴラ劇場は初めて行った。
平田オリザさんが芸術総監督を務めているのだそう。
ここを根城にしている劇団は小劇団が多いようだ。劇団員も、この日も含め観客も若者が多そうだ。これはうれしいことだが、新劇の劇団は歴史の長さと規模の大きさに比例して高齢者が多いような気がする。

*     *     *     *

駒場は、1965年4月東京に出てきて最初に住んだところ。翌年、セツルメント活動に専念?するために川崎に移るまでいた。駅に降りたのは10数年ぶりか。

駒場1駒場2







立て看板のないキャンパスと、昔の矢内原門。今は閉鎖されている。
この向こうに寮があり、この門を抜けて、下の階段を下りて、食事や飲みに行った。

駒場3駒場4







この右のあたりに大衆食堂があって、きれいな娘さんがいて学生たちのマドンナだった。店はなく、店の名前も娘さんの名前も忘れてしまった。一番のごちそうはいちばん安い寿司をを食べることで、青柳が好きなのはそのせいである。そういえば青柳はどこでも見かけなくなったなあ。

*     *     *     *

渋谷1渋谷2







渋谷の駅とスクランブル交差点。
コロナはいろいろな新語をつくりだしたがそのひとつが「人流」。(広辞苑にも載っていない。)スクランブル交差点は今、「人流」を計る定点観測地点だが、今日はぼくもその一員。

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弁護士の仕事5 −黙過できないときは先手必勝


弁護士の仕事5著者の永尾広久さんから送られてきた。(送ってもらった本で、まだ読んでいない本、ブログで取り上げていない本がまた溜まってしまっている。)
永尾さんは、川崎セツルメント時代以来の友人で、大牟田市で不知火合同法律事務所を開いている。弁護士になって47年たつそうで、その仕事をまとめるシリーズの5冊目である。

いくつかのテーマごとにまとめられている。
「男と女の法律相談」は、夫婦間の離婚訴訟などのケースが紹介されている。「途切れることのないメシの種」だそうだ。17件書かれているが、面白いのはそのうち16件が女性からの相談だ。どうしてだろう。

「労働災害」は、彼が弁護士として出発した川崎時代のケースが多い。川崎は労働者の街、当然労働関係の訴訟も多かったのだろう。そしてこれは永尾さんの生涯を貫くテーマだ。
大牟田市にはかつて三井三池炭鉱があり、日本の高度経済成長が始まる画期となった三池争議の舞台となった。三井三池炭鉱がらみの記事は、これまでのシリーズで書かれている。
この本では、「市民会館跡地問題」は三池がらみとも言える。

「有明海の海苔」は、地元不知火海の地場産業である海苔養殖事業に関わってのことだ。これを見ると、永尾さんを仕事に駆り立てる動機は、弱い人たちの人権を守るということと、地域を守るということのように思える。そのために地域課題を調査、研究するということは永尾さんが川崎時代にとりくんだ公害問題のときにもあった。

面白かったのは、「公事師」。
「公事師」とは江戸時代に存在していた、「他人のために訴訟技術を供与する職業人」のこと。弁護士とは少し違うけれど、江戸時代から訴訟は多く、それに関係する仕事も職業として成り立っていたとする。直接仕事に関係ない研究者的な著述である。

「弁護士会」は、弁護士の業界団体。弁護士会というのは、そこに所属しないと業務を行えないギルド的な強い組織のようだ。それだけに弁護士としての資格や倫理について自主的な規制力を持ち、国に対しては独立性や自治権を持つ。
日弁連が社会的な課題について各種の委員会をつくり発言していることは、教育の世界でも見てきた。
永尾さんは、神奈川や福岡の弁護士会でも役員や世話役を務め、日弁連の副会長にまでなった。


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2021年05月22日

ユキノシタ

今は、庭のウッドデッキの下に多い。
なぜユキノシタというかは、冬、雪の下で枯れずにいるからだとかいう説もあるが、定説はないそうだ。わが家での名前は、ウッドデッキノシタとでもなろうか。

ユキノシタ21

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花に逢はん

ぼくは1990年代後半からゼミの学生たちと夏、沖縄で調査合宿を行うようになった。公民館には、60年代から発展した都市型公民館と、昔の伝統的共同体を土台とした自治公民館がある。後者の典型のひとつは沖縄である。
そのなかでも北部の名護が社会教育活動の最も盛んな地域である。当時、その中心にいた島袋正敏さんが公民館長、博物館長や図書館長を務め、のちに市長になる稲嶺進さんが社会教育課長をされていた。

折から、1996年、日米のSACO合意で普天間基地返還と、その代替としての名護の辺野古基地建設が決まり、当然ながら反対運動が起こることになり、辺野古訪問もその後20年間つづくことになった。

花に逢はん伊波敏男さんのこの本は1997年出版であり、そのころめぐりあった。
主人公に本名を使い、一人称で語ってはいないが、ハンセン病回復者としての伊波さんの半生記とも言える。

「らい予防法」は、1907年に始まり、1996年廃止されるまで89年間施行された。31年の改正では、「民族血統の純血性」と「祖国浄化」が謳われ、徹底した「絶対隔離」と「根絶やし策」が採られた。優生保護法のもとでなかば強制的に断種、不妊施術が行われた事実は今明らかにされつつあるところである。

敏男は中学生の時に発症し、名護市の屋我地島にあった療養所、愛楽園に入所する。そこには、後に知事になる屋良朝苗さんが「病む子どもにも教育の機会を」とつくった小中学校があった。
向学心に燃える敏男少年は、全国で唯一ハンセン病患者が学ぶことのできる岡山県邑久高等学校新良田教室への進学を夢見ることになる。しかし、「絶対隔離」のもとでは療養所を脱走しなければならない、アメリカ軍政下なので「出入国管理令」「検疫法」の壁もある、…。

このように書いていけば、あまりに長くなる。
敏男は、邑久高校を経て、東京の中央労働学院で学び、社会福祉法人東京コロニーの授産施設で働くようになる。

伊波さんは、「ハンセン病回復者」を公然と名のる生き方を選ぶ。それは、ハンセン病に対する無理解と、患者はもとより回復者についても接触を恐れ、忌避し、排除する社会意識のなかでは他者から見れば無謀ともいえる挑戦だった。
しかし、それは伊波さんにとっては人間の尊厳をかけた選択だった。
中央労働学院で、畑田重夫さんらとめぐりあい、「社会のしくみ」こそ偏見と差別の社会意識を生み出しているものだという知的な認識を得ていたことも大きかったのかもしれない。

伊波さんは、そういう生き方を選ぶことで、妻や子どもたちとの別離というつらい体験も余儀なくされる。
最後は、「私は家族捜しの旅を続けていたようなものだった……。」で終わる。「花に逢はん」は、檀一雄さんの文章からとったという。伊波さんにとっての花は、家族だった。

*     *     *     *

伊波さんが長野の上田に住んで、「信州沖縄塾」を主宰されているということを知ったのは、去年のことだった。そして、今はその長野も離れて、最後は沖縄で暮らすと沖縄に帰られたという。

今度あらためて本を読んで、深く感銘を受けた。というか前に読んだはずなのに、なんといい加減な読み方をしていたのだろうかと恥ずかしく思うほど反省した。

写真の表紙は、ぼくの持っている初版である。安野光雅さんが書いた。
ネットで見ると、今の版は別のものだ。どうして変わったのかはわからない。


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2021年05月21日

朝飯前5


隣の畑のSさんがズッキーニの受粉をしていた。
始めて栽培するぼくのは、種から育ててまだ苗が小さいが、Sさんは苗からですでに花がたくさん出ている。
長さ7、8センチのズッキーニの先に雌花が出ていて、それに雄花の花芯をつけてやる。
受粉しないとこのズッキーニは落ちて消えてしまうのだそうだ。受粉は朝早いうちにしなければならない。

それはカボチャも同じだそうだ。
去年、ピンポン玉くらいのカボチャができて喜んでいたら、そのうち消えてしまい、できたのは自然に受粉した2個(3本くらいの木から)だけだった。ピンポン玉くらいのカボチャは、それも含めて雌花の段階なのだそうだ。

百姓見習いの日々である。

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モチモチの木

クロガネモチ21.1絵本の『モチモチの木』は、斉藤隆介さんの文、滝平二郎さんの切り絵で、文章は小学校3年生の国語教科書すべてに使われている。
豆太は、夜外便所にも行けない弱虫、臆病だが、ある夜じさまが病気で苦しむ姿を見て、お医者さんを呼びに行く。帰りに、勇気のあるものだけが見ることのできるモチモチの木の満開の花を見ることができる。

ぼくは今まで勝手にモチモチの木は、クロガネモチのことだと思っていた。でもどうやらトチの木らしい。

高さ15メートルにもなるこの木は狭い我が家の庭にはかわいそうだが、秋にびっしりと付く赤い実が好きだ。花が咲いている。


クロガネモチ21.2



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2021年05月20日

安曇野


あずみの21.3バラの「安曇野」が咲いた。
去年冬の初め、少し手入れをしたせいか、花数は増えたような気がする。
でも名前がどうして「安曇野」なのかは、わからない。

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葉っぱだけの花


昨日は、浦和パルコで埼玉市民劇場の運営サークル会。近所のFさんと出席した。
6月公演は青年劇場「キネマの神様」である。
青年劇場からは、俳優で、市民劇場の会員でもある武智香織さんが来て演目の芝居について話してくれた。吉村直ちゃんと藤木久美子さんのビデオメッセージも見た。

この日の出席者は20名ちょっとだったが、川越のMさんもいた。30年近く前、大井町で演劇公演をしたとき、実行委員会になってくれた方で、その後も何かと協力していただいた。運営委員にぼくの名前があったので、会いに来たという。ありがたいことだ。それから、太鼓集団響のオンライン公演を見たというMさんもいた。

公演を成功させたい。

*     *     *     *

ところでFさんからは、去年写真の鉢をもらった。
この花?、花はまったく咲かない。葉が美しく、つぎつぎと葉が出て楽しむ。
Fさんに名前を訊いたが、知らないという。
どなたかご存知でしょうか。

葉っぱだけ




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2021年05月19日

畑の群生


花は一輪一輪も美しいが、群生は迫力がある。

群生1
















群生2
















群生3

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前進座「俊寛」

俊寛緊急事態宣言で延期になった公演だ。
平河町の国立劇場で。
前進座の90周年記念公演で、埼玉の年金者組合の貸し切り公演、ぼくは一昨年につづいて2回目。

演目は、歌舞伎の「俊寛」。平家物語を題材にして、近松門左衛門が書いた。

鹿ヶ谷の陰謀で平家転覆を企てた俊寛僧都は、成経、康頼とともに薩摩から遠く離れた喜界島に流刑された。すでに3年の月日がたっている。成経は、島の海女、千鳥とねんごろになり夫婦になっている。
そこへ清盛の使者が、建礼門院の懐妊にともなう恩赦の知らせを持ってくる。しかし、憎い俊寛の名はない、……。

もう一つの演目は、操り人形を演じる「操り三番叟」。

歌舞伎の様式美や大掛かりで華やかな舞台を楽しんだ。

*     *     *     *

この記事をアップして間もないが、今、先日ズーム同窓会を開いたT君から「突然ですが、今の勤務を辞めて、喜界島に移住することになりました」とメールがあった。それはまたどうして?

返事があって、地域おこし協力隊としていくらしい。

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通りには葵の花。
色のバリエーションが見事。

葵1
















葵2


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千野陽一先生


千野先生が亡くなった。90才の誕生日を迎えられる直前だった。
先生は、大学を卒業されてから長野県中野市の公民館に就職され、その後助手として東大に戻り、研究生活を始められた。そのころ宮原誠一先生は、のちに研究者として活躍される方々の多くを、卒業後は公民館の現場に出すということを方針としておられたのだった。先生は農工大に勤務しながら、社会教育学会や社会教育研究全国協議会(社全協)の代表を務められるなどつねに研究の中心におられた。

東大の研究室でも社会教育の研究運動でも先輩だった。ぼくがまだ大学院生の若いころ、三多摩社会教育会館の「青年教育セミナー」の講師になったり、社全協の青年教育分科会の運営に携わるようになったのも千野先生を引き継いだものである。
しかし、ぼくは学会についても研究活動についても教育学会や教育科学研究会などに重点を移したこともあり、先生とご一緒する機会は間遠になった。埼玉や入間の社会教育では、先生が出てこられることが少なくなったということもある。

ぼくが大学に就職して新座に越した時に、志木に住んでおられた先生は自転車で駆けつけてくれた。飲んで帰るときに、当時は道路事情も悪く、灯りも少なかったのだろう、側溝に落ちてけがをされたということはあとで聞いた。
釣りがお好きで、川角の入間川に連れて行ってもらったこともある。当時小学生だったご長男とオイカワを釣った。

やさしい先生だった。謹んでご冥福をお祈りします。


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2021年05月18日

アマリリス2


DSC_2211養生していた浮間のアマリリスが咲いた。

どういうわけか、このアマリリス、茎が伸びず、ずんぐりむっくりしていると思っていたら、4つも花が咲いて、360度に咲いている。
しかも大輪で驚いた。
あとからのもう1本はすんなりと伸びている。












アマリリス浮間2

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井上ひさしベスト・エッセイ

井上ひさし ベストエッセイもう2年も前に出ていたこの本を本屋で見つけたのは1ヶ月くらい前だったか。
読み始めていくつもの発見や衝撃があった。すでに読んだことがあるものも、初めて読む(覚えていないだけかもしれない)ものもあったが、発見や衝撃は主に井上ひさしさんの文章の書き方、作法に関わることである。

この本は井上ゆりさんが、50冊に及ぶエッセイ集のなかから「ベスト」と考えられたものを編んだものである。それだけに一編一編がずっしりと重い。重さは、まずは、戦争と平和に関するテーマであれ、日本語と日本人に関するテーマであれ、環境問題や農業問題に関するテーマであれ、井上ひさしさんの揺るがない思いの重量である。

その重量を伝えるために、井上さんは関係する可能な限りの資料を集め、書籍を渉猟した形跡がある。

たとえば、「擬声語」という8ページに満たない一編。
さいとう・たかをの劇画『ゴルゴ13』は擬声語の宝庫である。ゴルゴは、「銃をタッと構え、ドキューン、あるいはズキューンと必殺の銃弾を放ち、その銃弾はビルの窓ガラスをビシッと射抜き、犠牲者の額にバッとめり込む。犠牲者はカッと目を見開いたまま、ズズ……と崩れ落ち、……ドォ……と仆れる。ゴルゴ13はそれを見届け、煙草をくわえてシュバ!とデュポンのライターで火をつける」。

三島由紀夫は、擬音詞は抽象性がなく、言語が本来の機能を持たない、表現を類型化し卑俗にすると嫌い、森鴎外は文章の格調を保つためにこれを使わぬようにした、とする。
しかし本当にそうだろうか。宮沢賢治は『どんぐりと山猫』で55の擬声語を使い、抽象度の高い、格調だらけの文章を書いた。

日本人は、昔から音感に優れ、擬声,擬音を使いこなして来たのではないか。井上さんは滑稽本、歌舞伎、実朝を引きながら、いつの時代にもさいとう・たかをがいたのではないかと言う。

井上さんは、論争的な提起をするときにはかならず相手方の論拠を辿り、出典をたどり、論証に手を抜かない。学者の見解も批判する。
井上さんは、自らを遅筆堂と称したが、遅筆になるのは、「珍案非特許井上式年表の作り方」のように趣味的遊び的な作業もあったのかもしれないが、納得のいくまで調べ尽くす、表現を洗練しつくすところからだったのではないか。それは鬼気迫る仕事ぶりだったのではないか。そう思うと戦慄が走る。

もちろん面白い。面白くなければ井上ひさしさんではない。抱腹するにせよ、にやりとするにせよ、読者を笑わせる仕掛けを企てるために井上さんは呻吟、苦心惨憺し、艱難辛苦をなめ、七転八倒し、肝胆を砕いたのではないか。

だから一編一編にたたずむことになる。だからできるだけゆっくりと読みたいと思っている。

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2021年05月17日

更紗ウツギ


ぼくの自慢の花。けっこうな大木になった。

更紗ウツギ21.1
















更紗空木21.3

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囲まれた文殊さん


囲まれた文殊公演の途中で休止になり、観ることができなかった人のためにオンラインでの配信で観ることができるようになった。

京都の京丹後市にあるという穴文殊さん。そこは参道を除いて358度自衛隊と米軍の基地に囲まれている。そこで基地反対運動をする家族のもとへ、故郷で無農薬農業をしようと東京から息子の健一が帰ってくる。健一は、コロナ禍で疲れ果てたという友だち、看護師の彩(あや)を伴っていた。
折からこれまで感染者はゼロだったのが、米軍基地でクラスターが発生、地域は騒動になる、……。

すでに「コロナ後」が日常になりつつあるなかで、いちはやくコロナを劇化したタイムリ―な企画は、さすが青年劇場である。米軍基地、無農薬農業など地域づくりの社会的課題とからめているところも。

それにしてもやっぱり舞台は生まの方がいい。


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2021年05月16日

芍薬

庭の白のシャクヤクは最後の一輪。やさしい。
玄関の赤は畑のもの。激しい。

芍薬1
















芍薬赤

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2021年05月15日

紫露草


一昨夜は雨が降り、昨日は晴れたが、今日は曇り。
沖縄につづいて九州も梅雨入りだそうなので、関東もじきに梅雨に入るのかもしれない。

庭の紫露草が咲きはじめた。青がまだない。

紫つゆ草21.2
















紫つゆ草21.4

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ワクチン

昨日、コロナのワクチン(ファイザー社製)を接種してもらった。今のような状況では、優先的に打ってもらったわけで、おかげさまでという気持ちになる。

昨日は3つの病院へ行った。最初のは、ワクチン接種にはかかりつけ医の承認が必要ということで大井協同診療所へ。先生はご自分も2日前2回目の接種を受けたところというので、体験を話してくれた。
(筋肉注射なので)痛いとは聞いていたがそれほどではなかった、ただ後で、とくに2日目、痛みは出た(「これは必発でしょう」)。倦怠感、頭痛が出て解熱鎮痛剤を飲んだ。今日、3日目は引いた。同僚の医者は、寒気、関節痛でだいぶ苦しんでいた。

3つ目の病院、冨家病院で接種した。
注射自体はそれほどではなく、15分ほど休んでまったく症状は出なかった。「激しい運動はするな」ともらった紙には書いてあったが、畑仕事はした。
紙には、接種翌日に症状が発現するということで、「頭痛」55.1%、「疲労」62.9%、「筋肉痛」37.9%、「下痢」155.5%などとあるが、おかげさまで今のところ何もない。
まだわからないが。


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2021年05月14日

アヤメ


畑で咲いている。
白や黄色のもあって、人に聞くとみんなアヤメと言う。でも少し違うような気がする。
どなたか教えてください。

アヤメ21.1
















アヤメ白1
















アヤメ白2
















黄色アヤメ2

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ジャスミンの花


門扉にからませたコガネカズラ(右)とジャスミン(左)。
ジャスミンが満開。香りもするので、玄関を通るとき匂う。

ジャスミン花1
















ジャスミン花2

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わが谷は緑なりき

わが谷は緑なりき」How_Green_Was_My_Valley_4











ぼくの一世代上の先輩たちからこの映画は名作だと聞いていたが、観る機会がなかった。今度NHKプレミアムで放映したので観ることができた。

舞台は19世紀後半のウェールズのロンダ渓谷という炭鉱町。回想するのは、ヒュー・モーガンの少年時代である。思い出のロンダ渓谷は緑いっぱいで、炭鉱は「黒い線」くらいのものだった。
ヒューは7人きょうだいの年の離れた末っ子。父親も5人の兄たちもいずれも鉱夫として働いている。町の人たちは強い一体感を持って楽しく暮らしている。鉱夫たちは歌が好きで、仕事の行き帰り、だれかに祝い事や悲しいことがあったときなどすぐ合唱をする。(映画「ブラス!」は、炭鉱町のブラスバンドの話だった。)

しかし、賃金の切り下げ問題が起こり、組合をつくりストライキに入る兄たちと反対する父親が対立、ひびが入ってくる。炭鉱に見切りをつけた兄2人はアメリカに移住、合唱団のリーダーでもあった長兄はトロッコの下敷きになって死亡、さらに別の2人の兄がヒュージーランドとカナダに移住、家族がバラバラになっていく。

美しい姉のアンハードは新任の牧師、グリフィードと愛し合うようになるが、グリフィードは縁談のあった経営者との息子の結婚をすすめ分かれるが、町の人の心無い噂のために牧師をやめることになる。

ヒューは、家族で初めて「学校」に通うことになる。鞭の体罰など昔の様子が知れて面白い。優秀な成績で、父親たちは進学を進めるが、兄弟たちが去った家を守ろうと炭鉱で働くことを決意する。

最後はつらい。
ヒューもまた谷を出ていく決意をする。
映画は白黒だが、ほんとうに緑豊かだったろうと思わせる。


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2021年05月13日

アマリリス


開花寸前で茎がポッキリと折れてしまった。
半日陰で大事にしすぎたせいで、蕾の重さに耐えられなかったのだと思う。
皮一枚残っていたので、棒で添え木をしたら何とか咲いた。もうひとつの蕾も下から出てきた。

アマリリス21.1

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朝飯前3、4

新じゃが21.1新じゃが21.2








昨日、連れ合いが群馬に行くというので、畑に行ってジャガイモを採った。もちろんまだ小さいことは承知しているが、初物は命を長らえさせるというし。けっこうな数の芋ができていた。これはキタアカリ。

*     *     *     *

今日、3日坊主は避けたいと思い、起きて畑に出ようと思ったら、雨が降っている。
しかたなくブログを書いている。



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ノマドランド


ノマドランドノマドとは、もともとは「遊牧民」とか「流浪の民」を意味するが、リーマンショックなどのグレイト・リセッション(経済後退)以降、アメリカで生み出された漂流する高齢者たちのことを言う。季節労働者としてキャンピング・カ―などで車上生活を送り、放浪の旅をつづける。

ファーンは「エンパイア」と呼ばれるネバダ州の企業城下町に夫のボーとともに生活していたが、リーマンショックで倒産し、町は廃墟となる。夫も失ったファーンは車上生活者となり、季節労働をしながら各地を転々としている。アマゾンの仕分けの仕事、レストランの皿洗い、国立公園の清掃、岩石を売る店などである。

ノマドたちは、それぞれはひとりぼっちだが、似たような悲しみや、家族など愛する者たちを失った喪失感で共通しており、定住するのではないがコミュニティを持っている。ファーンも、先輩で尊敬するリンダやスワンシーのような女性友だちや、いっしょに暮らそうとプロポーズされたデイブのような男友達もできる、……。

経済的な背景から生み出された社会問題ではあるが、ノマドたちはそれぞれの誇りや喜びを持っている。もともと人間は自由な放浪へのあこがれを持っている。ファーンの妹は、ファーンを自分の要求に正直で、私にはない勇気があるとうらやむ。ときに厳しいが、雄大で、美しい自然そのものとともに生きる。

カメラワークがすばらしく、静かな旋律とともに、観る者は圧倒的な抒情の世界にたたずむ。


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2021年05月12日

ダブルデライト


今年もダブル・デライトが咲いた。
筑波の高畑先生の娘さんのヒロミさんにいただいたもので、4年目。
咲いたときはクリーム色だが、しだいに赤くなる。上がおとといで、下が今日。
匂いもある。

ダブルデライト21

















ダブルデライト21.2


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ムギセンノウ


畑の2か所で咲いている。
以前、三芳町の竹間沢公民館の近く、畑一面にこの花が咲いていた。今も咲いているだろうか。

ムギセンノウ1



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朝飯前2


昨日は、5時半に起きて畑に出た。カボチャを植え、ジャガイモの土寄せのつづきをした。

ずっと前畑の話をしていたときに、鶴ヶ島のユウコさんは「私はスナップエンドウがイチバーン好きなんです」と言っていたのを思い出し、つぶやきに弱いぼくは、午後遅く持って行こうと思った。そこへやはり鶴ヶ島のサトシ君から電話があり、ぼくの家まで野菜の苗を持ってきてくれるという。ちょうどそっちへ行くから自分でもらいに行くと言った。

キシダ家とサトシ君は、近い。職場の元同僚、家も近く、駐車場関係もあり、このあいだは釣りもいっしょに行った。

サトシ君の苗今度借りた畑にいたサトシ君から、たくさんの苗をもらった。
畑は長く放置されたところを開墾してすでにいろいろな野菜を植え付けていた。凝り性のサトシ君は、新しく耕運機も買ってやる気満々だ。



鉈スナップエンドウは、家庭菜園の数本だけなので採れたものも気持ちだけのものだったのだが、キシダさんからは磨き上げられた鉈をいただいてしまった。


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2021年05月11日

君子蘭遅咲き

君子蘭遅咲き21君子蘭の鉢は11個。庭の木陰に出してあるが、そのひとつが遅く咲いた。







2021.5.3 君子蘭ちょうど東森さんから君子蘭が咲いたというメールを写真とともにもらった。
1980年代から日高教の研究活動でお世話になり、90年代には高校教育研究委員会や雑誌『高校のひろば』編集委員会でご一緒した。ヨーロッパにも2回連れて行ってもらった。マドリッドで出獄したばかりのネルソン・マンデラさんに会えたのもその時である。
最近では、長野の高校の先生たちがぼくの慰労会を開いてくれた時には東京から駆けつけてくれたし、沖縄の名護市の市長選のときには4日間ごいっしょした。

君子蘭は、1994年東森さんが家を新築したときにぼくが贈ったものである。(そのときかどうかわからないが、泊めていただいたこともある。土砂降りで、奥さんのツヤキさんが靴に新聞紙を丸めていれてくれて、翌日には履けた。)
メールによれば、10年ほど前から地植えして育てているという。見れば株も増えている。
君子蘭は夏の強い直射日光や冬の霜に弱く、やけどをしたように枯れてしまう。地植えで育てるなんて聞いたことがない。
驚いて返信すると、千葉市は暖かいのかもしれませんね、ということだった。


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2021年05月10日

そら豆

畑仕事21.4.03空まめ








そら豆3上の写真は再掲だが、そら豆の花と実である。
そら豆は、写真のように空を向いてなるのでそら豆と言う。

ぼくは初めての栽培だが、ネットでは鞘が横を向き、鞘の縦の線が緑から黒くなったら食べ頃とある。
線はまだ緑だが、試しに初物を採ってみた。

やっぱり豆はまだ小さく若い。
でも皮ごと食べることができて、みずみずしくておいしい。

十水いっしょに何を飲もうか。
ぼくは日本酒が好きだ。
最近は無濾過生原酒に興味がある。

これはNさんが送ってくれた。
山形鶴岡の加藤嘉八郎酒造のもので、米10石に水10石という江戸時代の製法で造ったという。今は水12石以上が主流らしい。そのために、アルコール度数は18%、どっしりと芳わしくぼくは好きだ。

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母の日

母の日花この日、プロ野球でもラグビートップリーグでも選手たちがピンクのリストバンドなどをして祝っていた。

子どもたちから花が送られてきた。


ぼくはと言えば、連れ合いが、私はあなたのおかあさんではないけれどあなたはおかあさんと呼ぶ、とかつぶやいているので、川越で衝立越しにご馳走してあげた。ぼくの好きなものでだが。

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花のあとさき


花のあとさき副題は、「ムツばあさんの歩いた道」。NHKが18年前から放映してきた「秩父山中はなのあとさき」というドキュメンタリーを映画として編集した。

地名は「埼玉県秩父市吉田太田部楢尾」。あとで地図を見たら、群馬県と境を接する神流湖にほど近い秩父の北端である。(ここまで吉田町とは驚いた、合併で秩父市は広大になった。ぼくが長野に帰るときに、上信越道の藤岡インターから甘楽に向かうとき、左手に八重の山並みを望むがこのあたりだろう。)
集落には平地というものがない急峻な斜面の山村である。
小林ムツさんは夫の公一さんとともに、道端に花木を植え、60才を過ぎて畑仕事をすることができなくなってからは、自然に戻そうと畑に花を植えてきた。その数1万本。

植えた木は、レンギョウ、花桃、桜、アジサイ、モミジなどで四季折々に山を彩ることになる。
ムツばあさんや村の人々の魅力ある人柄や生活ぶりが描かれる。かつては江戸時代からつづく獅子舞の伝統もあった。
村の本格的な農家である新井さんは急峻な斜面でコンニャクを栽培しているが、新井さんが畑をできなくなるともとの堅い山肌になっていく。

花の物語と言うよりはひとつの村が過疎になり、やがて消えていく現代の山村の物語である。
NHKが取材に入った2001年には、集落はすでに5戸、平均年齢72才、限界集落だった。ムツばあさんはそのとき78才だが、5年後に夫を亡くし、ムツばあさんも85才で亡くなる。今は無人だが、下に降りた2代目たちが自分たちの祭を復活させようともしている。

あとでネットで地図を見たら、「ムツばあさんの案内板」という表示もあったので、NHKの放映以来、訪ねる人も多かったということだろう。


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2021年05月09日

ラグビートップリーグ


ラグビートップリーグトップリーグのプレーオフトーナメント準々決勝、パナソニックとキャノンのゲームをテレビで見た。

パナソニックからは、後半から卒業生のロックの長谷川崚太くん、スクラムハーフで小山大輝くんが出場した。2人は最近日本代表候補になった。試合では、長谷川くんはモールやラインアウトで重要な役割をこなし、ディフェンスでは猛烈なタックルをみせた。小山くんはあいかわらず変幻自在。
相手チームのキャノンからはホセア・サウマキくんが出て、随所で鋭い走りを見せた。

もうひとつの準々決勝は、見ることができなかったが、トヨタ自動車とNTTドコモのゲームで、トヨタの滋野海人くん(キャプテンで、彼も日本代表)、NTTドコモの川向瑛くんも出た。4チームで卒業生が活躍しているのはすごいことだ。

サウマキくんは、学生時代から、ボールを持つとものすごい突進力で、ハンドオフで相手をなぎ倒し、トライに結び付けた。彼にボールが渡るとなにかやってくれると思わせた。
まじめで感激屋の彼は、大学卒業のとき、スポーツ選手の送別会で答辞を読んだ。ぼくは、ローマ字で日本語を書いたその原稿をもらって大事にしている。彼は高校生の時にすでに母国の代表になっており、決まりで日本代表にはなることができないと聞いたことがあるが残念だ。

ボールを持てば何かやってくれると思わせるのは、パナソニックの福岡堅樹さんだ。
この日も自陣でボールを持つと、待ち構える相手選手を華麗なステップでかわし、80メートルの独走トライを決めた。医者になるという彼は順天堂大学に入学し、あと1,2試合を残すのみだが、このプレーを見ることができたのは幸せだった。


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朝飯前

昨日は初めて朝飯前の畑仕事をした。と言っても畑に出たのは7時だが。
前の晩、ネットでジャガイモの土寄せについて見ていた。
ジャガイモは土の中でどんどん上の方に芋がなってくる。だから土寄せをしないと芋が地上に出て青くなってしまう。

ネットの記事を見て、今までいかにいい加減な土寄せをしていたか思い知らされた。
地上に顔を出したのを見て慌てて土寄せをしていたものだ。
ネットでは、芽が出て20日、地上高20センチくらいで土寄せをしろと書いてある。家のはもう芽が出て30日、地上高30センチくらいになっている。
おちおち寝ていられなかったのだ。

朝食を挟んで午前中仕事をしたが、まだ4分の1くらい。農業労働は大変だ。

仕事をしていたら、通りかかったスズキさんが花を摘まなきゃだめだよ、と言う。
ネットで見たら、栄養がいきわたらないから摘め、という人もいる。一方、ばい菌が入るからやめた方がいい、という人もいる。夕方、ゴンダさんが畑に来たので訊いてみたら、農家はそんな暇がないから摘まない、それでも立派にできるでしょ、と言う。もともと花派のぼくだから、見て楽しむことにした。

もう地上に出始めていたトウヤのちいさな芋を4,5個、お昼に茹でて食べてみたがねっとりとおいしかった。

苗夕方は、種から育てたズッキーニ、カボチャ、などを定植した。







それにしても朝の陽の光は鮮やかだ。花の色も違うみたい。
マーガレットは一日見ていたが、太陽の方に忠実に顔を向けるので、朝と夕方では向きがまったく違う。

ジャガイモの花6
















アイリス紫1
















マーガレット21


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2021年05月07日

ジャガイモの花


トウヤ2メイクィーン3








今年は、3種類、3か所で育ている。
花が咲きはじめた。
上からキタアカリ、メイクィーン、トウヤである。

キタアカリ21
















メイクィーン21.1
















トウヤ3



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グラス・トリマー

昨日は今年初めて電動草刈り機で畑のひろば、通路などの草を刈った。

この電動草刈り機は去年手に入れた。年の暮れにしまうとき、使った刃は処分した。今度使おうとしたら予備の刃が見つからない。仕方なくビバホームに行ったが、その刃は扱っていない。アマゾンで送ってもらった。

もうだいぶ昔、長野のいとこのタケちゃんがこの電動草刈り機で指を切ってしまった。というか切り離してしまった。タケちゃんは、その指を持ってすぐ病院に行ったら見事につながったという。その話を聞いたやはり長野のいとこのマサノリさんは今も決して電動草刈り機を使わない。

もっとも電動草刈り機というのは昭和世代の言い方で、今はグラス・トリマーと言うらしい。
ちなみに刃はチップソーという。グラスは、grass 草だが、これには苦い思い出がある。

ぼくは若いころは学校英語は得意な方だったが、大学時代は英語の授業はほとんど出ず、相当低下していたのだと思う。大学院の受験の時に(そのとき、「入試粉砕」に来た人たちに眼鏡 glass を粉砕されてしまい、メガネなしで試験問題に立ち向かったのだが)、英語の問題で図書館の施設(多分)についての文章が出た。glass だったか、grass だったかの単語が出たが、これが図書館のガラス窓のことを言っているのか、芝生のことを言っているのかわからなかった。そのことだけを悩んでいるうちに試験は終わってしまった。ひどい成績だったに違いない。

ともあれ草は刈ってさっぱりした。おりから夏のような天気で暑く、疲れた。もっとも疲れたのには前夜の寝不足もたたっているかもしれない。


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2021年05月06日

ちりめん山椒

夜寝る前は枕元にスタンドを置いて本を読む。おとといの夜、井上ひさしさんの新刊(亡くなっているときも「新刊」でいいのだろうか)を読み始めたら、いろいろ考えてブログを書けなかった。昨夜は(というか「今夜」だが)つづきを読んだら興奮して眠れなくなった。うとうとしたが夢の中にまで出てくるので、起きて酒を飲んでいて今の時間。

*     *     *     *

連れ合いは男女8人のきょうだいで、女のおねえさんがまだ3人(男は別)健在で、いずれも群馬のお互いに近くにいる。毎日のように電話し、始終会いに行っている。たった一人の妹を亡くして天涯孤独のぼくにはうらやましいところもある。

ちりめん山椒そのあねたちの一番の長姉が、いつもぼくのためにと山椒の葉の佃煮やちりめん山椒をつくってくれる。自分でつくろうと今までも試みたが、なかなかうまくいかない。今度は作り方も少し教わって、クックパッドも見て作ってみた。それでも長姉のつくるようにはしっとりしない。


ちりめん山椒で思い出したことがある。
30年ほども前、今のあきる野市にいたゼミ卒業生のトミ子さんが家に来たことがある。
決まっていたエリート弁護士との結婚式をキャンセルして幼馴染と結婚すると、その彼を伴ってだったが、そのときにお父さんが作ったという山椒の葉の佃煮を持ってきてくれた。おいしかった。炭火のコンロでとろとろ煮たのだそうだ。
そういえば群馬のあねも、ストーブでだがとろとろ煮るのだと言っていた。


竹葉連休には、息子も酒飲みなのでずいぶん飲んだ。「信濃のかたりべ」生原酒を堪能したが、サトシ君が持ってきてくれた「竹葉」もおいしかった。奥能登、珠洲の数馬酒造の無濾過生酒で、ずっしりと芳醇だ。「能登を醸す」というキャッチもいい。


もう2時間にもなるのでそろそろ寝よう。

*     *     *     *

さっき、1時過ぎのときには、もうブログへの訪問者がいた。遅く寝る人だろう。
今みるとさらに何人も増えている。こんな時間に見てくれる人って、夜型生活の人か、早起きの人か。


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2021年05月04日

紫のシラン 白のシラン


ヒビキたちは森林公園に行ったが、ぼくは残って庭木の剪定。
サンシュユ、ニレケヤキ、山茶花、椿。

椿には茶毒蛾が発生、京鹿の子はうどん粉病、バラもあやしい。

でも剪定してさっぱりした。
木陰で涼む。ほんとうにいい季節だ。

シラン2

















シラン白

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2021年05月03日

畑のアイリス


長野に行けなくとも埼玉でやることはたくさんある。
昨日は、庭のアカネモチや乙女椿の剪定。ほぼ一日かかった。
今日は、夏野菜、−キュウリ、ミニトマト、ナス、オクラ、ゴーヤなどの苗の仕入れや、午後はその植付。ウチはいつも人よりはるかに遅い。

畑はアイリスの季節。

アイリス3
















アイリス4
















アイリス1
















アイリス2

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